きくこ
私的な日記、短歌など。読んだものがたり、好きな歌、言葉。
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061:論(きくこ)
月光に目を光らせた白い猫犬に議論を吹っかけにきた
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060:キス(きくこ)
人魚姫寂しき臥所訪れぬあぶくとなりてキスを贈りに
059:ひらがな(きくこ)
記号より漢の文字より抜けいでてふと安らぎぬひらがなのふみ
058:鐘(きくこ)
大杉の木立歩みて鐘楼の震える木霊ここ延暦寺
057:空気(きくこ)
雨止みぬ湿った地面立ちたつは森の息吹か空気も黙す
056:タオル(きくこ)
無造作に肩にかかれる白タオル月もけぶれる湯の街ゆきて
055:労(きくこ)
夏の風青田をわたり吹き抜けぬ労せし人へ湧きたつ想ひ
054:電車(きくこ)
相別れ糸ひくごとし終電車ガタンと揺れて目覚める夢想
053:爪(きくこ)
災害の爪あと痛し夏空に蝉なきわたり事なきが如

052:あこがれ(きくこ)
死床にてあこがれ歌う天の才調べも満ちぬ今しその時
051:宙(きくこ)
生命の息づく星ぞ我が住まい無限の宙に浮かぶ嬉しさ
050:仮面(きくこ)
夏日射す日影もやらで舞い踊る猛き血潮の仮面のおのこ
049:約(きくこ)
アブラムの契約かたし地の果ての山を仰ぎて何屠らんか
049:約(きくこ)
悪霊と契約交わしおのが身を焼き尽くさんか世の饗宴に
048:毛糸(きくこ)
羊ぐも毛糸に巻いてほおり投げ空を駆け行く光の子らよ
047:没(きくこ)
日没を追うが如くに三日月の西の空より現れいづる
046:階段(きくこ)
浴衣着た男女が階段登りゆく揃える脛の仲良かりけり。
045:トマト(きくこ)
トマト食み命繋いだあの日より平和の鐘は今も響くか
044:寺(きくこ)
あさまだき真正面に建つ御堂甍まばゆき唐招提寺

043:ためいき(きくこ)
ためいきは祈りに似たり知らずして心の底に溜めおくもいづ
042:海(きくこ)
しょうしょうと山に降る雨流れくる長き旅路の終ては大海
041:障(きくこ)
悲しくも弾む音色の手風琴かもす青空なに障り無く

040:ボタン(きくこ)
背を向けてボタン留めてと請う人の失せにし時ぞはや遠く去り
039:理想(きくこ)
夢にみしその日暮らしの理想郷雨露しのぎ飢えも無きさま
038:穴(きくこ)
ミニバラは蕾も花も桃の色されど養う葉の穴多し
037:片思い(きくこ)
苦しかり積もれどならぬ片思い優しきゆえにまさる悲しみ
036:湯(きくこ)
道すがらふっと目にいる湯ののれん誘うが如く夕風に揺れ
035:昭和(きくこ)
転変す昭和を生きた人ありき強く悲しくまたしなやかに

034:配(きくこ)
もののけの気配はすれど姿無く己が身つぶり闇にわけいる
033:太陽(きくこ)
夏至近し北へ北へと沈みゆく太陽環をかく幻見ゆる





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