きくこ
私的な日記、短歌など。読んだものがたり、好きな歌、言葉。
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095:裏(きくこ)
秋草のこもれる庭に月さしぬ野分とともに裏木戸おしつ
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094:社会(きくこ)
はじかれて社会の外に転げ落ち地べたより見しなお人の群れ
093:祝(きくこ)
扇子もてひとさし舞って高砂や声ろうろうと祝宴の席
092:ホテル(きくこ)
夕暮れてぽつんぽつんとひかりだすホテルの窓はホタルの灯火
091:命(きくこ)
影ふみて遊ぶ子らに十三夜命はぐくみ今宵も更けぬ
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090:質問(きくこ)
つがいたる蝶の舞い飛ぶ野畑にわれ一人居り質問したし
089:こころ(きくこ)
えもしれず冷気差しいる朝まだき夜半降りおく初雪ぞこころ弾みて
088:暗(きくこ)
暗闇の原始の海に生まれしも胎の内なる鼓動とおもほゆ
087:テープ(きくこ)
病床に流れる声はなつかしき姉の吹きこむ録音テープ
086:石
朝日受け道行く子らを見守りて石の地蔵にリーストコイン
085:きざし
百日紅花色あせず彼岸入りもう散りたげどきざしもみえず

084:退屈
座禅くみ眠気もやらで退屈も揺らりと惑う時いたる待つ
083:筒
竹林に下葉踏みしめ分け入りぬ野分け吹く間に筒音高し
082:サイレン(きくこ)
サイレンに力のかぎり根かぎり遠吠え返すその性愛し
081:露(きくこ)
朝おきて夕にしぼめるアサガオの蒼き花弁に露したたりて
080:富士(きくこ)
心なく不死を願わず富士の峰登りて待たん来臨の日を
079:塔(きくこ)
新しき卒塔婆もたたず崩れゆくこの世の思い薄れるがごと
078:経(きくこ)
托鉢の僧の唱える経の声朝の冷気に素足のわらじ
077:写真(きくこ)
一瞬をとらえて過去に置き去りし写真の魔術悲しくもあり
076:まぶた(きくこ)
まぶた閉じ耳をすませば聞こえるか隣りの人の心の叫び
075:鳥(きくこ)
わが心沈める朝にとぼくれど小鳥の群れに射す日の光
074:英語(きくこ)
あいまいな母国の言葉こまり果て英語をみれば何のこと無し
073:像(きくこ)
人の世の嘆きも深き淵にあり何を語るか希望の母子像
072:リモコン(きくこ)
枕辺にリモコン置きて眠る夜の鈴虫啼きて忍びきし秋





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