きくこ
私的な日記、短歌など。読んだものがたり、好きな歌、言葉。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

045:楽譜(きくこ)
書き込みの跡も懐かし黄ばみたる楽譜に残るヴァイオリンの音
スポンサーサイト
044:鈴(きくこ)
あおい揺れ牛車に響く鈴の音わらじ履く足アスファルトを行く
043:宝くじ(きくこ)
ポケットの宝くじ棄て目をとじる迷った心振り切るように
042:鱗(きくこ)
風強くときにおさまり鱗雲水に降り立つ早苗待つ日に
041:存在
ひとむらの小枝ゆるがす又三郎おどけてみせるその優しき存在よ
040:粘(きくこ)
時を得しゆりのめしべの粘り香は礼拝堂にみちみちてゆく
039:王子(きくこ)
あさまだき君と山道ふみゆけば視界広がる若王子の墓
038:有(きくこ)
有史前森と獣の住みかなる京の都にビル聳え立つ
037:V(きくこ)
分かれ道Vのとがりに立つ石碑とぎれとぎれのあないとなって
036:船(きくこ)
梅雨空に舟出す子らは池の上ひしの実探しこぎて急がす
035:過去(きくこ)
ホタル火の背に負いたるか過去の夢現となりてまた消えゆくも
034:岡(きくこ)
岡本の駅を上りて保久良山眼下の海を護る灯篭
033:すいか(きくこ)
朝日あび京の街ゆくすいか売り汗ふきながしリヤカーを引く
032:ルージュ(きくこ)
化粧室今宵はシャネルきどってるルージュも微笑むオペラの幕間
031:忍(きくこ)
大輪の白バラ手向け子を送る忍びも成らず床に臥す母
030:湯気(きくこ)
送られし香りゆたかなカモミール湯気の中に友の庭みる
029:杖(きくこ)
シャガ咲ける鞍馬の山の賑わいに心づくしの木の杖添えて
028:供(きくこ)
巡りきて五月の雨の電柱にひっそり香る供への花束
027:消毒
笑いつつ消毒液に手を浸し落つる涙に日は傾きぬ
026:基(きくこ)
肉体の基いをはなれ魂魄は仮の宿りをいとおしむ
025:あられ(きくこ)
初霜も粉雪降るも興あれどあられ降る日は稚児の如くに

024:岸(きくこ)
彼の岸に幻見つつわたせるや今宵は月満ち風も凪ぎ
023:用紙(きくこ)
小雨降るみ寺の陰の牡丹花は滴り満ちて湿る画用紙
022:低(きくこ)
朝日うけ川面に低くつばめ飛ぶ初夏の風斬る今日の生業

021:サッカー(きくこ)
キーパーの指先はじく一瞬にサッカーボールもふっと抜く息
020:鳩(きくこ)
雨上がり河原を歩く鳩一羽確たる足どりまようは人のみ
019:豆腐
風そよぐ若葉をつみて飾りたる白き豆腐に箸もとどまる
018:集(きくこ)
志賀の浜波おと静か焔たち集う今宵は時も止まりて
017:頭(きくこ)
光あび頭をたれし風吹けば揺れる川面にひとひらの花
016:%(きくこ)
散りもせず咲かぬもなきか桜木の百にひとつの華%





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。